虹の発生過程について

何もなさず、何も感じずに生きられたらどんなにいいことだろう?

自動車社会って……

 最近自動車学校に通っている。もちろん、自動車免許を取得するためだ。自動車にのれるようになれば、移動できる範囲が広がる。自転車じゃ行けない所にも行けるようになる。自動車に乗って旅するのも悪くないような気が、次第に。
 何回か技能教習を受けていると、確かに自動車を運転することは楽しい。自動車は他の乗物に比べても運転に注意が必要だ。責任が大きい。だからこそ、スリルがある。公道を走ったら、その快感はどれほどか。

 同時に疑う。しかし、自動車ってそれほど素晴らしいものなのか? まあアルダス・ハクスリーのsf小説では「すばらしい新世界」では、T型を発明したフォードはイエス・キリストに代る偉人として祭り上げられている(現代ならさしずめジョブズか?)。昔としては文明の象徴だったのだろう。
 けど、現代ではその悪い所ばかりが目についてしまう。

 自動車の排気ガスで大気汚染が起こってしまうし、自動車の事故で死んでしまう人は跡を絶たない。世界に存在する自動車の数を思えば、戦慄するような損害ではないか。
 それに、自動車を維持するのにも大量のお金がかかってしまう。修理するのも大変だし、安定した生活のためにはむしろ持たない方が吉とさえ。

 自動車が少なくなれば環境汚染は少なくなるし、事故も少なくなる。いいことずくめのはずだ。もちろん、僕は科学文明をむやみに否定するつもりはない。けどやはり、人が移動するのは自然な手段の方が良い。
 歩いたり、あるいは自転車使ったり。空気や距離感をはっきりとつかむためには、そっちのほうがふさわしい。馬車かあ……もう現代では縁遠いもの。
 確かに、映画とかcmで観る自動車は好きだけど、現実に存在する自動車へのあこがれってあんまりないかな。そもそも危ないものだし。バイクにしてもだけど、あんなのがもっと減れば、生活に安全さや静けさが取り戻されるのに。

 自動車を純粋に大和言葉で言い表せば「おのゆきぐるま」とでもなるのか?